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それは李連杰から始まった


主にアジア映画の感想日記。洋画・邦画もあり。(管理人・梨花)
by loveacinema
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春の雪

大正時代の友人同士というのは、小難しい会話をするもんですねえ。。
これも、華族のご子息様だからでしょうか?

この時代、女性から男性に想いを打ち明けるというのは、たぶん「はしたない」みたいに思われてたのでしょう?
だから、令嬢の聡子(竹内結子)が、幼なじみである清様(妻夫木くん)に、
「私の気持ち、おわかりになりません?」
と、聞くだけで告白してるようなもんなのに、「さあね」などとつれなくするあたりが、逆にドキドキしますわ。わかってるくせに、もー!

撮影は、世界的に有名な台湾人カメラマン、リー・ビンビンさんで、映像の色合いがものすごく美しいのですよ。肌の質感とか、なめらかだし。
「花様年華」も、この方が撮影ですよね。この映像美だけでも、うっとりしますわ。

まだ、女を知らない清様に女中を差し向ける父。(なんておおらかなんだろう)
この女中というのが、ものすごいエロ顔なのよ(笑)。ご覧になるときは、要チェック。

気になるキャラは、皇族の第三皇子役の及川ミッチー。
うーん、さすがに現・王子様だけのことはある。(笑)
こうしてみると、彼ってなんと品の良いお顔立ちをしているのでしょう。
まさに、大正時代の昔の新聞に載ってそうな雰囲気。
ミッチーの目指している王子様(たぶん西洋の雰囲気)とは違うのでしょうが、ハマリ役だと思います。

最初はつれない清様ですが、聡子が皇子様との婚約が決まると、突然会いたいと言い出す。
追えば逃げる、逃げれば追う。。ですか。素直じゃないよねえ。
この時代は、一度皇族とのご婚約が決まったら一大事なので、もう両家ともどうすることもできない。
そして、二人が選んだ道は。。。
なるほど、この時代ならではですね。たしかに、それしか相手の面子をつぶさない方法はないでしょう。

「男女の悲恋」で客を引き込んでおいて(いや、引き込むのは映画会社)、実は。。ってのも、三島文学らしいー。そうよね、清様はとっても美しいもの。

最後に「瀬を早み 岩にせかるる滝川の 割れても末に会わんとぞ思う」
という百人一首の歌は、大正時代に流行ったのでしょうか?
「はいからさんが通る」でも、この歌がキーワードになってたもの。

妻夫木くんのファン、三島文学好きな方、それにアジア的映像美が好きな方にお勧めします。気合を入れてないと、やや眠くなるかもしれませんが。。

2005年・日本
by loveacinema | 2005-11-05 16:44 | 邦画
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